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ハイレフコート
マツダが上級車種に採用している塗装方法。
塗料の膜厚を厚くすると艶はよくなる一方で、少しでも厚すぎると重みでたれてしまう。より厚塗りができるように塗料を改良した上、水平面と垂直面の差を出さないよう、ボデーを回転させながら焼き付けて乾燥させる方法。 これによって同じボデーカラーでも、まるで違う色に見えるほど仕上がり感は向上する。
ハンマリング
ハンマーと当て板を使用し損傷部の形を整形する作業。別名たたき出しとも呼ばれる。
ハンマリングは一般的に損傷面の裏側に手が入る場合に使用される手法であり、ボディーライン・鉄板の伸びに気をつけて荒出しし、ライン形成・修復を行う。
この技術により少量のパテで修復が可能になり、仕上がり・耐久性、共に向上した。
パテ
板金になくてはならない、ポリエステル樹脂の充填剤のこと。
板金塗装工場で使用するパテは大別すると下記3種類ある。
@.パネルのへこみを埋めるための「厚付けパテ」、A.ちょっとしたへこみを埋めるための「中間パテ」、B.そして微細な傷や素穴を処理する「スポットパテ」
「厚付けパテ」と「中間パテ」は硬化剤を混ぜる2液タイプで、「スポットパテ」は1液のチューブタイプ。
このパテ付けから、パテを乾燥させ、研磨して形状を整えるまで、労力と時間を要する作業となる。
パテ痩せ
パテはやせる性質を持っており、熱をかけて硬化してから研がないと後でやせ塗装までした場合、再塗装になる。
パテは厚く付ければその分やせる量も増える為、乾燥時間も注意しながら硬化処理を行う。出来るだけパテを薄くつけるように部材をきちんと鈑金すれば、やせが出る危険性も減少する。
プライマー
金属面に直接塗装し、付着性・密着性や防錆力を高めるための下塗り塗料をプライマーと言います。
フラッシング
装置に清浄な水を送り込み、装置内の汚れ、薬品の残留物などを押し流す処置で、水を透過させることによって膜を洗浄すること。
オイル交換の際にも古いオイルを吐き出すために用いられる。
ブラスト法
砂や鉄などの粒子を圧縮空気やモーターの力を使って高速で飛ばし、製品を加工する方法。
粒子には鋼製粒、炭化珪素粒、珪砂粒、植物粒、プラスチック粒などの研掃材がある。圧縮空気によって研掃材を飛ばす方法をエアーブラスト、遠心力を利用して研掃材を飛ばす方法をショットブラスト、水中ポンプや圧縮エアーを使って液体に混ぜた研掃材を飛ばす加工法をウエットブラストと呼ぶ。
ブリスター現象
自動車の塗装の一部がふくれて(盛り上がって)しまう現象。ブリスターを起こす原因は、塗装面の下部に水分や油分が混じってしまってしまう為に生じる。
フェンダー
自動車のタイヤをおおっている部分の名称。フロント側がフロントフェンダー、リア側がリアフェンダーと言われる。
フェンダーは自動車の外板を指し、タイヤが入っている内側部分はタイヤハウスと呼ぶ。
ヘアクラック
最上層塗膜の表面だけに起こる髪の毛のようなごく細い割れ。形は不規則で、ところかまわず起こる。
ボカシ
スポット補修で、境目を目立たなくするために、補修部から旧塗膜にかけて薄く塗り広げる塗装テクニック。
塗装部と非塗装部の境目を目立たなくすることができたり、調色(色あわせ)が少しずれていてもボカシを行うことで、補修部分を目立たなくさせることが出来る。但し、調色ブレは、その場はごまかしたとしても、ボカした部分を鈑金塗装する場合にはまた色ブレが出てしまうので、調色に気を使います。